いま話題の家族信託っていったい何?誰がどんな時に使うの?

Q:話題の家族信託ってどんなものなの?基本的な仕組みは?

A:信託というのは馴染みのない言葉ですが、大まかに次のような仕組みになります。

  1. 財産を所有する『委託者』が、
  2. 財産の所有権を『受託者』に移転して、
  3. 受託者は『受益者』のために、財産の管理や処分を行う。

信託銀行や信託会社が行う商事信託と区別するために、家族の中で家族の財産を守るために利用する信託を特に『家族信託』と呼びます。遺言の不確実さや成年後見の使いにくさを補完する新しいメニューとして、ここ数年で大きく利用が進んでいます。
様々な場面での利用が想定されていますが、最も利用されているのは『認知症対策』としての家族信託です。不動産などの所有者が認知症になってしまうと、自由に不動産を売却することが出来なくなります。そのため、あらかじめ家族信託を利用して子どもなどに不動産を信託して、スムーズに管理や売却が出来るように備えるというものです。

どなたにも向いているという訳ではありませんが、非常に関心が高くご相談が増えています。